日本の春夏秋冬の語源については、基本的な言葉なのに決め手に欠くものが多いです。そんな色んな説をわかりやすく紹介します。今回はなんとなく写真付き。
春は晴れる?
今日は春夏秋冬の語源について。
春はやはり「晴れる」とかそんな意味でしょうね。
●気候の「晴る」からという説と、
●草木の芽が「張る」からという説、
●田畑を「墾(はる=開墾する)」からという説などがある。
●草木の芽が「張る」からという説、
●田畑を「墾(はる=開墾する)」からという説などがある。
開墾することを「墾(はる)」というの?
「信濃路は
今の墾道(はりみち)刈株(かりばね)に
足踏ましむな 沓(くつ)はけわが背」って万葉集の歌、習ったろ?
今の墾道(はりみち)刈株(かりばね)に
足踏ましむな 沓(くつ)はけわが背」って万葉集の歌、習ったろ?
覚えてない。
この「墾道(はりみち)」が
新たに切り開いた道のこと。危ないから靴履けって歌だ。
新たに切り開いた道のこと。危ないから靴履けって歌だ。
「背(せ)」は夫のこと。
ちなみに妻は「妹(いも)」。
「妹背(いもせ)」で夫婦となる。
「妹(いも)」と「背(せ)」が対になる言葉なのね。
なんか愛し合ってる夫婦な気がするわ。
なんか愛し合ってる夫婦な気がするわ。
夏は暑い?
夏は「暑(あつ)」が転じたものとしている学者が多いようだ。
「暑い」の語源は?
「夏」からきているという説もある。
堂々巡りじゃない!
当然、熱いと同根の言葉だと思うけど、案外、熱い土器なんかに触れたときに「あっ」とか言ってびっくりしたりしたのが語源ってのが、本当のところじゃないかな。
私なら「あち!」
秋は?
秋は?
秋は飽きる?
同じく秋もなかなか決め手がないんだ。
●食い飽きるほど食物が豊かだから「飽き」という説、
●空が「あきらか「になるからという説、
●草木が稲が「明からむ」からという説
などいろいろある。
日本国のことを秋津島って言うわよね。これは?
●『古事記』では大倭豊秋津島(おおやまととよあきつしま)
●『日本書紀』では大日本豊秋津洲(おおやまととよあきつしま)
と言うね。「あきづ」というのはトンボのことで、豊饒の季節を象徴するから、「豊かな国」という美称として使った言葉だ。とにかく秋は豊かなイメージの言葉なんだろうね。
●『日本書紀』では大日本豊秋津洲(おおやまととよあきつしま)
と言うね。「あきづ」というのはトンボのことで、豊饒の季節を象徴するから、「豊かな国」という美称として使った言葉だ。とにかく秋は豊かなイメージの言葉なんだろうね。
冬は冷える?
「冬(ふゆ)」という言葉は、「冷(ひ)ゆ」説が多い。
私は、ガタガタ震える印象があるから
「震(ふ)ゆ」の方が、実感が湧くな。冬といえば雪の語源は?
「震(ふ)ゆ」の方が、実感が湧くな。冬といえば雪の語源は?
「ゆ=斎」「き=清し」で「斎潔(ゆきよし)」「斎清(ゆきよ)」がなまった説がある。
神聖で清いというイメージ。
「ゆ=斎」というのが、まったく分かんない。
お湯の「ゆ」は冷たい水がゆるんだイメージ。
結うの「ゆ」もゆるんだ紐のイメージ。僕は雪の「ゆ」も「ゆるむ」の「ゆ」、「き」は「消へ」で、
ふわっとしてて消えるモノかな? と思う。苦しいので、本日はこれまでっ!
結うの「ゆ」もゆるんだ紐のイメージ。僕は雪の「ゆ」も「ゆるむ」の「ゆ」、「き」は「消へ」で、
ふわっとしてて消えるモノかな? と思う。苦しいので、本日はこれまでっ!
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