春は晴れる? 夏は暑い? 秋は飽きる? 冬は冷える?

春夏秋冬、四季の言葉の語源(日本語の語源)

春は晴れる? 夏は暑い? 秋は飽きる? 冬は冷える?

日本の春夏秋冬の語源については、基本的な言葉なのに決め手に欠くものが多いです。そんな色んな説をわかりやすく紹介します。今回はなんとなく写真付き。

春は晴れる?

春は晴れる

弥生時代の男性
へっぽこ隊長
今日は春夏秋冬の語源について。
弥生時代の女性
さくや
春はやはり「晴れる」とかそんな意味でしょうね。
弥生時代の男性
へっぽこ隊長
気候の「晴る」からという説と、
草木の芽が「張る」からという説、
田畑を「墾(はる=開墾する)」からという説などがある。
さくや
開墾することを「墾(はる)」というの?
弥生時代の男性
へっぽこ隊長
「信濃路は
今の墾道(はりみち)刈株(かりばね)に
足踏ましむな 沓(くつ)はけわが背」って万葉集の歌、習ったろ?
弥生時代の女性
さくや
覚えてない。
弥生時代の男性
へっぽこ隊長
この「墾道(はりみち)」が
新たに切り開いた道のこと。危ないから靴履けって歌だ。
へっぽこ隊長

「背(せ)」は夫のこと。

ちなみに妻は「妹(いも)」。
「妹背(いもせ)」で夫婦となる。

さくや
「妹(いも)」と「背(せ)」が対になる言葉なのね。
なんか愛し合ってる夫婦な気がするわ。

夏は暑い?

夏は暑い

弥生時代の男性
へっぽこ隊長
夏は「暑(あつ)」が転じたものとしている学者が多いようだ。
弥生時代の女性
さくや
「暑い」の語源は?
笑顔の男性
へっぽこ隊長
「夏」からきているという説もある。
納得できない女性
さくや
堂々巡りじゃない!
弥生時代の男性
へっぽこ隊長
当然、熱いと同根の言葉だと思うけど、案外、熱い土器なんかに触れたときに「あっ」とか言ってびっくりしたりしたのが語源ってのが、本当のところじゃないかな。
弥生時代の女性
さくや
私なら「あち!」
秋は?

秋は飽きる?

秋は飽きる

弥生時代の男性
へっぽこ隊長

同じく秋もなかなか決め手がないんだ。

食い飽きるほど食物が豊かだから「飽き」という説、
空が「あきらか「になるからという説、
草木が稲が「明からむ」からという説

などいろいろある。

弥生時代の女性
さくや
日本国のことを秋津島って言うわよね。これは?
弥生時代の男性
へっぽこ隊長
『古事記』では大倭豊秋津島(おおやまととよあきつしま)
『日本書紀』では大日本豊秋津洲(おおやまととよあきつしま)
と言うね。「あきづ」というのはトンボのことで、豊饒の季節を象徴するから、「豊かな国」という美称として使った言葉だ。とにかく秋は豊かなイメージの言葉なんだろうね。

冬は冷える?

冬は冷える

弥生時代の男性
へっぽこ隊長
「冬(ふゆ)」という言葉は、「冷(ひ)ゆ」説が多い。
しみじみ女性
さくや
私は、ガタガタ震える印象があるから
「震(ふ)ゆ」の方が、実感が湧くな。冬といえば雪の語源は?
笑顔の男性
へっぽこ隊長

「ゆ=斎」「き=清し」で「斎潔(ゆきよし)」「斎清(ゆきよ)」がなまった説がある。

神聖で清いというイメージ。

弥生時代の女性
さくや
「ゆ=斎」というのが、まったく分かんない。
へっぽこ隊長
お湯の「ゆ」は冷たい水がゆるんだイメージ。
結うの「ゆ」もゆるんだ紐のイメージ。僕は雪の「ゆ」も「ゆるむ」の「ゆ」、「き」は「消へ」で、
ふわっとしてて消えるモノかな? と思う。苦しいので、本日はこれまでっ!

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