あきんど

あきんどは秋やってくる。あきないは秋にする。(日本語の語源)

あきんど

昔やってた「進め!ことのは探検隊~日本語のルーツを求めて~」をリニューアルし、続けることにしました。
弥生時代生まれ?の「へっぽこ隊長」と妹の「さくや」が、日本語の語源を探る体で進める「進め! ことのは探検隊」。今日のお題は、「あきない」と「あきんど」について。

「あきない」と「あきんど」は秋に関係する言葉

 

へっぽこ隊長
今回は「あきない」という言葉について。
さくや
「あきない」は、商い、商売のことね。
へっぽこ隊長
昔は、秋、作物が実ると、それをまちまで売りに行ったり、買い付けにやってきた商人に売ったりしていた。
つまり秋に「なう」ことから「あきない」という言葉がうまれた。
さくや
「なう」というのは「縄をなう」とか「担う(荷なう)」とか、動作を表す言葉ね。「占い(うらない)」も裏で何かやるという意味ね。
「ランチなう」とか今でも使うわね。
どうかな男性
へっぽこ隊長
それは違う「なう」だと思うよ。
また、商売人を「あきんど」というのは、秋にやってくるから「秋人(あきうど)」と言われていたのがなまった言葉。
しみじみ女性
さくや
「弟(おとうと)」「若人(わこうど)」「仲人(なこうど)」の「うと」ね。
「ひと」がなまったのかしら。
弥生時代の男性
へっぽこ隊長
ちなみに商人という言葉はもちろん中国からやってきた言葉。昔、中国には殷(いん)という古代国家があり、別名、商と呼ばれていた。
殷が滅びたあと、彼らが流浪し、交易の担い手となったから、商の人=商人となったらしい。
弥生時代の女性
さくや
文字学の白川静先生によると、「殷」というのはお腹の大きい女という意味で、後の周が呼んだ一種の蔑称だったそうよ。
へっぽこ隊長
え、「殷」って蔑称なのか?
白川静先生って武田鉄矢さんが大好きな人だよね。
弥生時代の女性
さくや
白川先生は「彼ら自身は、自分の国を『商』と呼んだ」と言ってるらしいわ。「商」は入れ墨をする針をあらわし、天の命を受けた刑罰権を示しているんだって。
へっぽこ隊長
でも反対意見もあって良く分からないみたいだな。
今回はこれまで。
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